梨の木を見つけ 一房もぎとってみると それは林檎だったんだ ぼくは何しろ ものすごく咽が乾いていたので 疑問もそのままに 林檎に齧りついた 甘い 濃密な それこそ蜜のような そんな液体が僕の中に染み込む とろりと するすると ゆるりと さらさらと ねぇ君…

調子はどう？ よくないよ それはどうして？ いろいろだよ 解決法は？ それぞれだよ 日々の良くなかった点を書き出してみよう 了解ー 反省するような事はある？ うんいろいろあるよ 繰り返さないようにできますか？ うんでもあまり気にし過ぎないほーが良いか…

ひとめ見るだけでいいから！神様！ ほんとうにそれだけ？ 手にさわるだけ！あぁ神様！ ほんとうにそれだけ？ 頬にキスするだけ！ねぇ神様！ これが最期だよ？本当は？ それはきっと神様には分からない気持ちだよ！

盆休みの天神を歩く いつもと歩いている人々の服装が違うことに気づく どこか僕の知らない土地からやってきた人たち 汗を拭いながら誰もが歩く どこかに向かって もしくは何処にも向かわずに 僕は自分に対してまた新たな発見をする 僕はこの街に適応して生き…

子供のころ 夏になると掛け布団がタオルケットになるのが好きだったね タオルケットで顔をごしごし んー太陽の匂い 猫さんといっしょだ！ みんな沢山おもちゃ買ってもらっていいな でも僕はお絵描きが好きだからいーもんね ねぇねぇあそこの工事現場に電気ド…

もう長い間 星降る夜の星のような気分で生活していたと思う 気持ちの良いものだったとも思うけど 星は天から地上に降り注ぐんでしたね 僕はいま墜落している 直感的に 自分の可能性のようなものに 大きな期待を持つ事ができてないのが分かる 自分の能力の不…