花火の音が聞こえて
やがてそれが波の音になった


自分の中に自分以外のひとが充満していくのを感じる
自分の中にいる大勢のじぶん


心象風景の中になだらかな丘を見つける
そこに登り夜の街を見渡してみる


風に巻き上げられ
体重が無くなっていくようなイメージ
ずっと訓練すれば僕も鳥のように飛べるだろうか?


あなたは僕だと感じる
僕はあなただとも
そういった和合のイメージが
世界中のあらゆる人々にまで連鎖していけばいい
もういなくなった人や
歴史上の人物や
歴史に書き残されなかった人々にまで


我々は地球にまぶされたグラニュー糖のような存在だ
何の疑問も無く
何の苦悩も無く
挫折も無く
希望も無い


永遠に軌道運動を繰り返す
惑星の小さな欠片だ