よぉ
夜になると世界が開く
固くフジツボみたいに閉じていた感受性たちが
開き世界に溢れ出す
正しい事も正しくない事もないんだそこには


コトバが産まれるまえ
意思伝達がまだ声とジェスチャーだった時代の
人間のハートには意識なんてものは無かった筈だろ?


意識の殻を破り
その中身をすすれ
滴り落ちるその雫に
手を差し伸べ
唇を浸して
奥深くに染み込ませるんだ


君の夜だってそんな感じだろ?