孤独の意味


孤独とはいったい何なのだろう。
孤独の中で僕は何かが欠如していることを恐れている。
印象としてはそれは僕自身の外部の何かの欠如だね。
そう、誰か僕の鏡になってくれる他者が必要だと感じているのだね。


僕はそういう他者の存在無しに「人間らしく」たち振る舞うことができない。
僕がいつも「相手が自分に何を求めているか」を気にして生きている人間だからだね。
自分が何をするべきか分からなくなってしまうんだ。


「対象が不要な欲望」なんてものがあれば良いのだけれども
そういう種類の欲望がこの世にあるのかどうか、ちょっと思いつかない。
僕の欲望とは「あなたが僕にしてくれる事」であり
「僕があなたにしてあげる事」の関係性な訳だから。


という事はつまり、
孤独とは「欲望の達成を為せないこと」であり
欲望とは「孤独の解消を必要条件とすること」なのか。


なんて救いの無い話なんだ。


「欲望の成就」や「孤独の解消」を目指すことと、
『僕のような人間の「澱」の沈殿』に何かを見いだすことと、
どちらが僕に希望を与えてくれるだろうか?


たぶん正解はその中間くらいなんだろうな。なんとなくだけど。